ClipStudioでTABMATEとTourBoxEliteの共存は可能か?

デバイス・ハードウェア

おはこんばんにちは。前チャック開魔王(仮)です。

最近は、デジタル絵描きにとっては、片手デバイスの存在は切っても切れないモノに進化していますよね。ゲーム用片手デバイスをグラフィックソフトで応用したり、テンキーを応用したりと、皆さん、様々な工夫をしていらっしゃるのをネット上で見かけます。
私は、今までサンワサプライの『神技』という片手にスッポリと入るジョイパッドを縦に持って、各ボタンにショートカットを割り振ったり、ロジクールの『G13』という片手ゲーミングキーボードを利用して、絵を着色したりしていましたが、近年では、グラフィックに特化した片手デバイスも増えてきました。

やってきたぞTourBoxElite

TourBoxEliteを昨年の11月に購入しました。色々と触ってきての感想と、ClipStudio上でTABMATEとの共存が可能かどうか、可能ならばどうすれば相性が良くなるのか、自分なりの感想を交えて、記載していきたいと思います。

TourBoxEliteはセール中に購入したのですが、一時期は、セール後もクーポンでセール価格に近い値段で購入出来たようです。

現状、私が使った限りでは、ClipStudioを利用する際の片手デバイスとして、この2種が有力なデバイスなのではないかと思っています。
今回は、このClipStudioを利用した際の情報を中心に紹介したいと思いますので、何かのお役に立てれば幸いです。

クリスタのソフトとハードを直結するTABMATEの魅力はやっぱり凄い

ClipStudioを利用されていらっしゃる方は、TABMATEを使っている、或いは耳にした事があるという方が殆どではないでしょうか。旧TABMATEからの進化版という形ですが、旧モデルを利用した事の無い私でも、この進化は良いとこどり、且つバージョンアップした片手デバイスかと感じます。

今回、タイトルにあるように、TABMATEとTourBoxEliteの共存が可能か? と、いう点ですが結論から言うと、双方を同時利用するのは、余り向いていないように思えます。と、いうのも、TABMATEを握っている状態で、TourBoxを触れようとすると、どちらも左手を占有するため、特にTourBoxを触れる際に、直感的に扱えない状態になります。TABMATEは『握る』、TourBoxは『添える』という住み分けをするからです。

先ずは、TourBoxEliteの機能をおさらいしたいと思います

TourBoxEliteとNeoの差は、基本的には無線・有線という事と、ノブ・ダイアル・ホイールを回転させた際に、カリカリカリ……と、いう抵抗感を手で感じられる点です。それに伴い、EliteとNeoの価格差はそれなりにあります。TABMATEのホイールも抵抗感はありますが、こちらは、カリカリ感は通電していないと、抵抗はありません。スルスルっと動きます。また、Eliteは電池を必要としますが、USB経由でもPCと接続が可能です。

ここで、一旦、この2機種に関するメリット・デメリットを書いてみます

【TourBox(Elite)の魅力】
・回転計ボタンの数が3つもある。
・回転計ボタン部分にTourBoxNeoには無いカリカリ感がある事で、廻しているアクションを手で感じやすい。
・Bluetooth接続なので、液タブや板タブとケーブルや場所を干渉しにくい。
・ClipStudio以外でも様々なアプリケーションで利用可能。
・本体にそれなりの重量があり、オペレーション時に簡単にはズレない。

【TourBox(Elite)のマイナス点】
・直感的に操作が慣れるまで、少し時間が掛かる。
・外出時に持って行く際、重い。
・親指の位置に回転計ボタンが一つ欲しかった。
・高価である。

TourBoxの魅力は、何と言っても3つの回転計ボタンです。私は、TABMATEのホイールを、拡大・縮小に割り当てていますが、勿論、TourBoxにも割り当てられますし、拡大・縮小、画面回転、ペンの太さなどの調整をそれぞれの回転計ボタンに割り当てられます。アプリケーション毎に設定が出来、その情報も保存が可能です。その回転計ボタンは3つともボタンとして押し込む事も出来、オペレーションを多彩に利用可能です。

▲TourBoxEliteの設定画面(設定前でゴメンナサイ)

【TABMATEの魅力】
・導入初期段階でも設定を埋め込めば、直感的な操作が可能。なんにせよ、手が憶える。
・Bluetooth接続の為、液タブや板タブのオペレーションを邪魔しない。
・腕の位置に縛られない。
・ClipStudioに特化したデバイスのため、各ツールに対しての相性が抜群。
・比較的安価。

補足としては、左利きの方も、右手にTABMATEを持って作業ができる利点もあります。

【TABMATEのマイナス点】
ClipStudioを利用に前提が作られているので、基本機能としては、他のアプリで利用出来ない。(JoyToKeyを用いる事で利用は出来るがサポート外)

▲私の設定はこんな感じです。

この様に、TABMATEは死角が無いように思えますが、ヘビーユーザーからは「長期間使っていると壊れる」という話もチラホラと聞く事があります。

同時利用に向いていないと感じるのならば、線画を描く際にはTourBoxを、着色にはTABMATEという役割分担を行う事も可能かと思います。私は既にTABMATEを直感的に扱えるようになっていますが、まだTourBoxは不慣れな状態です。

また、TABMATEは公式として、ClipStudioではないと利用できないと謳ってますが、TourBoxは勿論、Photoshopや、Illustrator等でも利用が可能です。ペイントやドロー系以外でも、Adobe製品を中心に、様々なソフトでも非常にパフォーマンスを発揮します。Youtubeでは、Premiereで動画編集する際にサブツールとしてTourBoxEliteを使っている人を多く見かけますね。

私の欲を言えば、TourBoxに手(左手)を置いた状態で、親指の場所に回転計ボタンが一つあれば、もっと扱いやすかったのではないかな? と、いう想いがあります。

TABMATEは、今後、iPadOS/iOSで利用出来る『TABMATE 2』が今年3月に発売が控えています。「待ってました!」という方も少なくは無いのではないでしょうか? 私は、iPadOSでClipStudioを一時期利用しておりましたが、画面が小さいiPad miniであった事と、筆圧式のApplePencilを買うお金がなかった事で、一枚も絵を描く事無く、期間満了してしまいました。自分が悪いんですけどネ;-(

このように、TourBoxEliteとTABMATの共存はする事は可能ですが、お互いの主張が大きい面もあり、平行して利用するには、不向き、或いは相当な慣れが必要になるのかな……と、いうのが私の感想です。

クリスタ上では、専らTABMATEを利用し続ける事になりそうです。最近はAdobeへのお布施を始めたので、今後はPremiereでも利用できるよう、TourBoxEliteの設定を埋め込みたいと思いますね。

では、この辺りで失礼します。

のっぺらぼうくん
のっぺらぼうくん

TABMATEは自然と左手が憶えたけど、TourBoxEliteは慣れるまで時間が掛かりそう。

のっぺらぼうちゃん
のっぺらぼうちゃん

人間工学デバイスなので、慣れは時間が解決してくれるかもよ。

のっぺらぼうくん
のっぺらぼうくん

最初はなんでこんなにバラバラなボタン配置なんだろう? って思ってたけど、少しずつなれてきたよ!

のっぺらぼうちゃん
のっぺらぼうちゃん

その意気でPremiereも憶えたら?

のっぺらぼうくん
のっぺらぼうくん

よし、そしてYouTubeデビューだ!

のっぺらぼうちゃん
のっぺらぼうちゃん

が、頑張ってね……。

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