コミケに一般参加してみよう　初心者の方へ、必要なアイテムも確認！

年に2回、夏と冬のサブカルチャーイベント『コミックマーケット』。近年では、新型ウイルスの影響で、延期・中止が行われたイベントですが、参加した事がない方で、アニメ・マンガ・ゲーム文化に接する方々は、憧れるイベントの一つなのではないでしょうか。

地方に住んでいる学生さん等は、なかなか参加出来ないかと思いますが、就職する前に、一度は参加経験をしておくのが良いかと思います。
何故就職前？　理由としては、今後の人生を変えるイベントになる可能性が大きいからです。私も、学生の頃に同人イベントに参加して、随分人生が狂いました。草の根BBS(インターネット普及前テキストベースの交流場所)で仲間になった方々と、同人ソフトを開発する事になり、その楽しみは多方面に広がりました。
基本的に、コミックマーケットは“お客さん”という概念がなく、一般参加者、サークル参加者、企業参加者と別けて表現されます。また、同人誌を配る場合には、販売とは表現せず、“頒布”と表現する事が標準的です。あくまでも、商売ではなく、自分の作品を発表するイベントだからです。

さて、話が少し逸れましたが、コミケに初めて参加する方は、以下の荷物を持参する事をオススメします。長距離を移動するため、なるべくアイテムは少なくする事が、自分のバイタリティを保つ方法です。帰宅時にはクタクタになるという思いを、どこかに気を留めておいて下さい。

A4ワイドプラケース

よく百均などでA4サイズのプラケースを見かけますが、手に入れた同人誌を収納するには、非常に役に立ちます。しかし、標準的なサイズのクリアファイルが収まりきれません。百均に拘らず、A4サイズより少し大きめなワイドプラケースを持参すれば、クリアファイルを傷めず収納する事が出来ます。私は数年前、百均店で購入しましたが、最近ではなかなか見かけなくなってしまいました。特に大手壁サークルでは、クリアファイルをグッズの一つとして頒布するサークルも多いですので、一つはあると良いですね。

▲ワイドケースと標準的なA4ケース。左のケースは一般的なクリアファイルを挿入出来ます。

▲大きめなケースはギリギリでクリアファイルが収納できます。

▲一般的なA4ケースでは、クリアファイルがはみ出してしまいます。

リポビタンD

こちら固有名詞を出しました。リポビタンDは、疲労の回復と記載がありますが、『疲労の予防』という効能もあります。毎日にように常飲していると感じないかも知れませんが、イベント当日の朝に飲んだりすると、気持ち的に疲労を感じにくくなるような気がします。ただ、栄養ドリンク系は効果に賛否両論があるので、個人の判断で、試してみて下さい。私は飲んで挑んでいます。

inゼリー、カロリーメイト

こちらも非常に有名な携帯食です。初めてコミケに参加すると、それほどお目当なサークルが沢山なく、疲れるだけで帰路に着くかと思いますが、時間との争いでサークルを回る場合には、このような携帯食を持参するのも手です。食事を摂るだけの時間さえ勿体ないと感じる事もあります。夏コミの場合には、ある程度inゼリーは冷やしておくと、喉を通る際に気持ちが良く、カロリーメイトは腹持ちが良いです。会場付近のコンビニでも購入は出来ますが、少しでも軍資金を貯めたい場合には、予め安価なドラッグストア等で購入しておく事をオススメします。即攻元気というゼリー飲料は、空腹感と疲労対策との両面で対応できるので、こちらもオススメです。

雨具(雨カッパ、ウインドブレーカー等)

こちらは、朝から会場に並ぶのならば、早朝の天気を鑑みて持参したいアイテムです。傘をさしたい気持ちは十分解るのですが、行列に並んでいる状態で雨が降り、傘を利用してしまうと、周辺の方々に雨水が掛かってしまい、トラブルの元となります。フードが付いたレインコート等、周りに迷惑を掛けない雨具の持参をオススメします。また、リュックサックやカバンは撥水加工をしてある物を選択しておくと、戦利品にダメージを与える事が少なくなります。

小銭

基本的に、コミケなどで頒布されている同人誌は1冊100〜1,000円程の物が多いです。大手壁サークルは行列を早く捌くため、同人誌、紙袋(ショッパー)、アクリルキーホルダー、クリアファイル等、1,000円セット、2,000円セットと設定しているサークルもありますが、島中のサークルは細かい単位での頒布をしているサークルは少なくありません。この事により、1,000円札や、5,000円札、10,000円札を渡されると、お釣りに困るサークルも少なからず存在します。偶に、小銭だらけになり、1,000円札での会計を歓迎するサークルもありますが、基本的に小銭を用いるとサークルに歓迎されます。百均店等に行くと、100円玉や500円玉を収納するプラケースを販売しているお店がありますので、日頃より小銭を貯め込んで、コミケで使えるよう準備するのも良いかも知れませんね。

▲百円入れ

マップ

前回(C99)は冊子版のコミケカタログは発行されませんでしたが、コミケ百(C100)では、検討中のアナウンスがされております。私は、絶対に欲しい同人誌が割と少ない方なので、自分がサークル参加する日程以外の冊子版コミケカタログを買う事が少ないです。Web版でのコミケカタログも大分使いやすいですが、ルートを決めて順番に回る際には、紙面のコミケカタログに添付しているマップがまだまだ使いやすいです。どうしても、手書き記載にはなってしまいますが、大まかな巡回リストが設けられるので、かなりの量のサークルを回らなければならない初めてのコミケでは役に立つかと思います。基本的に参加するサークルは、ジャンル分けをされており、壁側配置の大手以外は、同じジャンルのサークルが、その同じ島に配置されています。私は、同人ソフトとゲーム評論の分野が好きなのですが、大まかの配置を憶えて会場に向かう為、マップは必需品というワケではありません。西館、東館、南館、それぞれの島の名前を憶えていれば、さほど困りませんが、最初の内は、配置の具合を掴むためにも、~~冊子版コミケカタログに添付されるマップ~~(今回C100は、冊子版カタログにはマップが添付しておらず、オンラインでマップの配布がありましたので修正させて頂きます)の持参をオススメします。

・スマートフォン＋モバイルバッテリー

こちらは、普段の生活にも必須のアイテムですが、暇潰し道具にもなりますし、Twitterで情報の収集、お目当てサークルのお品書き確認、友達との連絡、様々な用途に利用出来ます。特に、Twitterは、サークルの同人誌が完売した時のアナウンス等、情報を得る事が出来ます。普段から利用頻度の高い端末を持っている場合には、電池の消耗が気になる点ですので、モバイルバッテリーを持参しておくと心に余裕が生まれます。ケーブルもお忘れなく。また、近年では解消しているケースが多いですが、電話が通じにくくなる場合があるとのことですので、心の片隅に認識しておく事が良いでしょう。また、可能な限り、スマートフォンにデータ入れられる物があればインストールしておくと便利です。紙媒体の市販の冊子や小説は、かさばり、只でさえ荷物が多くなるイベントですから、可能な限り手持ちのアイテムは少なくしておく事をオススメします。カメラ機能も便利ですね。なお、大型のタブレット端末は微妙です。マップ等のデータを大きい画面で観たい場合には役に立ちますが、割と邪魔になる場合があります。少しでも持参物を軽くしたい場合には、なるべくスマホにデータを入れておく事が良いかも知れません。

名刺ケース

サークル卓にて、創作活動されているクリエイターが、名刺を配っている場合があります。一枚に情報を凝縮され、キャンバスになっている場合が多いので、コレクションしても面白いかと思います。無料で配布している方々が殆どですので(有料で頒布している場面は見かけた事はありませんが)、その名刺を収納する名刺ケースを持参するのも手です。百均店で売っています。また、貰いっぱなしで気がひけるのであれば、自作の名刺を持参するのも良いかも知れませんね。100枚500円前後で刷ってくれる業者も在りありますよ。

名刺を作ってイベント等で配ろう！

社会人の方々は触れる事の多いと思われる『名刺』ですが、ここでは、同人活動用という視点で、着目したいと思います。先ず、名刺の交換に関しましては、例えばネットのオフ会に参加したり、同人誌即売会等のイベントに参加したり、そのイベントブースにて、...

▲百均店で購入したものではりませんが、ファミコン、メガドラ等の名刺ケース。

【あると便利なグッズ】
・ペットボトルホルダー
カバンに挿入できない場合には、片手が空きます。パンツのベルトホルダにカラビナを引っ掛け、ペットボトルを装備する事のできるアイテムです。私は、秋葉原のあきばお〜で買いました。類似するパーツが百均店にもあるようです。夏・冬とも重宝しますが、保冷のケースがあると尚良いかと思います。

▲ペットボトルホルダー。輪っかの部分に、ペットボトルの口部分を挿入して利用します。

・ひんやりタオル
主に、夏コミにて役に立ちますが、気化熱を利用して首元などを冷やすアイテムです。シーズンを迎えると、百均店でよく見かけます。
・扇子
こちらも夏メインですが、団扇(うちわ)よりも扇子(せんす)の方が携帯性が高いです。団扇は場所を取ってしまう事と、折り畳めないので、収納スペースが無いと邪魔になります。シーズンを迎えると、百均店でも店頭に並びます。また、最近では、携帯出来る扇風機もありますから、必要に応じて利用してみましょう。団扇は企業ブースで無料で配布しているのを見かけますね。

持参する荷物は最小限且つ携帯性の高い物を。夏コミはヒヤロン、冬コミはカイロがあると心強いです。