社会人の方々は触れる事の多いと思われる『名刺』ですが、ここでは、同人活動用という視点で、着目したいと思います。
先ず、名刺の交換に関しましては、例えばネットのオフ会に参加したり、同人誌即売会等のイベントに参加したり、そのイベントブースにて、持ち帰って頂いたりする時などに利用する事が多いかと思います。
用途により、自分を売り込む時に使ったり、単に交流用として使ったりと、その幅は大きいですが、色々と注意も必要かと思います。
- 名刺は、イラストやデザイン性の他にも、最初に受け取った方が指で初めて感触を得るポイントですので、紙質は十分に情報を集め、自分好みの用紙を選択をしましょう。
- 印刷業者の中には、無料でサンプルペーパーを送ってくれる業者もありますから、先ずは自分がどのような用紙を選択して印刷を行うか、そのサンプルペーパーを元にイメージしていくのも良いでしょう。
その際に良く見かける『kg』という単位とは基本的に多い数値の方が用紙が厚くなるという事です。専門的に言うと1,000枚重ねた時の重さのようですが、この値が大きいと厚いと捉えて良いかと思います。名刺では180kg位が標準的なようです。
▲昔作った名刺の表面。敢えて黒一色にし、デザイン要素的な情報を載せて、裏面にメールアドレス等を記載していました。
ネットを利用すると、100枚ワンコイン500円以下、送料込で名刺を作成してくれる業者が存在します。大概は、枚数が少ないとオンデマンド印刷となりますが、少し印刷面にテカりが出る場合もありますので、ここは好みの問題になるかも知れません。但し、多少癖があるものの、自宅の普及型インクジェットプリンタで作成するよりかは、はるかにクオリティは高いです。
大概の業者は、その業者専用のテンプレートを設けている所が多く、我々利用者は、そのテンプレートにデータを貼り付けて、ネットを利用して入稿をする形となります。
私が利用しているのは、プリントネットさんですが、名刺だけでも、7〜8回発注した事があります。名刺というカテゴリですが、トレーディングカードのような、イラストカードを設けて、イベントで頒布しました。プリントネットさんは、4c/4c(表フルカラー/裏フルカラー)、4c/1c(表フルカラー/裏モノクロ等1色)など、色々選択肢があります。イラストレーターさんならば、イラストを多く受け手の方にアピールが出来ると思いますし、ライターさんならば、表面にカラーロゴ、裏面にモノクロ1色で文字にてプロフィール等を書くのも良いでしょう。
ただ、安いからと言って、最初のうちは、一度に大量に発注するのは避けた方が良いかと思います。最初の100枚を消費する前に、自分の情報がアップデートされ、名刺の情報が古くなる事があるからです。サイトを造り直してメールアドレスが変わったり、携帯電話の番号が変わったり……となると、割と致命的です。500円という安価な物ですし、情報が更新されれば、その時に、再度発注する事が大事なのではないかと思います。
私は、さらに情報を追加したいと思い、二つ折りの名刺を発注した事があります。ワンコインの物とは流石に異なり、価格もそれなりに掛かりますが、インパクトが大きい事と、単純に、通常の名刺より2倍の面積となりますから、利用用途は広がります。データ作成の際は、裏面情報を逆にしないよう、気を付けてください。
また、格安名刺印刷に関しましては、大概が自宅のポストに投函されますので、その辺りはご注意下さい。
データの作成・画像配置等は、圧倒的にIllustratorが作りやすいです。最終的にPDFで入稿指定する業者もありますから、余裕があれば導入をオススメします。印刷業者も、Illustratorの利用を前提としている所も少なくはありませんから、マニュアルもIllustrator向けに設けられいてる所も多いです。
また、古いIllustratorやPhotoshopのバージョンでも対応する業者も多く、必ずしも最新の作成ツールではなくてはいけないという状態には現状ありません。OSX(Mac)の、一部のOSは古いバージョンのAdobeソフトは動作しない事もありますので、ご注意ください。私はOSXのアップデートはEl Capitanで止めて、CS4を利用。WindowsはWin10でCS3を利用しています。ただ、一見正常動作動しているようではありますが、動作対象外のOSである可能性もありますので、その辺りは、ご注意下さい。
名刺の作成は敷居が高いと思っていたけど、今は簡単に作れるんだね!
最初はワンコイン名刺、スキルが着いたら、その幅を広げるのが良いかもね。
作成したら早速イベントで配布・交換したいな!
データは一人歩きする事もあるから、公開データは慎重にネ!
・名前(ペンネーム、ハンドルネーム等)
・メールアドレス
・自分のWebサイトアドレス
・必要に応じて、twitterアカウント、Skype、Pixiv ID、電話番号等
……情報の公開は一度広がると回収が難しいです。取扱いは慎重に行いましょう。名刺の情報は一人歩きする事もあります。